人生満開お花見コンサート(栗原市通大寺)杉浦貴之さんのトークでは、病と共に生きる様が語られ熱いメッセージが贈られました。歌にも力強さが感じられ会場では涙する方も…、終了後のカラフルカフェでも杉浦さんに次々と相談する方がいらっしゃいました。
その模様を杉浦さんのブログより紹介いたします。
【生きる力を育む支援、人との関わり】
4月29日は、地域緩和ケア「あったかネット」主催のコンサートでした。場所は2回の宮城県栗原市「通大寺」さん。
一関市の皆川和子さんから繋がり、あったかネットさんに呼んでいただけるのは、10回目くらいでしょうか。桜満開、お花見コンサートは、120名以上の方に境内びっしり埋め尽くされ、とてもとても温かいものとなりました。
緩和ケアコーディネーターの皆さんが着物を着て、それはそれは華やかでもありました。
地域緩和ケア「あったかネット」。
穂波の郷クリニック院長の三浦先生、緩和ケア支援センターはるかの大石さんを中心に、在宅医療に力を注がれています。
本当に皆さんが温かくて、地域で、コミュニティで、患者さんをサポートされ、徐々に広がってきています。
病院ではすることがなくなり、また本人が在宅での治療を選択された患者さんへのサポート。
在宅医療、緩和ケアというと、ネガティヴなイメージもあるかも知れませんが、あったネットさんはまったくそれが感じられません。
患者さんに会うと、まず、「やりたいことは何?」「好きなことは、夢は何?」という問いかけから始まります。
この会のテーマは「『生きる』を支える」。
その人の生きる力を引き出すために、その人の人生に寄り添います。
そして、患者さんから出る”つぶやき”をキャッチし、みんなでサプライズを企画します。
旅行の夢をともに叶えたり、演劇をしたり、誕生日会をしたり、結婚式までしてしまったり。
静かに、ではなく、在宅から積極的な人生が始まるのです。
何より笑顔が増えます。患者さんも、ご家族も。人間の計り知れない可能性をたくさん見させてもらうそうです。
「あったかネット」さんがサポートするのは病気の方だけではありません。
コンサート翌日の4月30日は、「あったかネット」の大石さんのコーディネートで、南三陸町にて、東日本大震災被災地での復興ライブでした。中国内モンゴルの民族楽器を奏でるヤンヤンさんとともに。
夕方は、三浦先生、大石さんとともに在宅患者さんを訪問。朝、二人が訪問されたとき、昨日のコンサートの様子をその患者さんに見せたら、手を使って踊られたそうです。
このとき三浦先生、大石さんにアイデアが同時に沸いたそうです。
「生歌を聴いてもらおう!」
その経緯でぼくが同行することになりました。
患者さんがもともと着物のモデルをしていてということで、その患者さんのために着物を着て、花束を用意する大石さん。
プライベートライブは温かいものになりました。その患者さんは40時間後に旅立たれました。
夜は、「あったかネット」さんがケアする、シンガーソングライターのよっしー。
3年前、よっしーと会いました。彼は12年前、突然、看板が落ちてきて頭に当たり、それからずっと体に痛みがあります。体は良くなっているのに、脳の誤作動で痛みを感じてしまうのだそうです。
気候や気圧の変化にも敏感になり、身体がうずくと、赤道で台風が発生していたりすることもあると。
それはそれはすごい痛みで、3年前は生きる気力も失せるほどで、仕事もできないので、自分は家事担当、奥さんに働きに行ってもらっていると言われていました。
なんとなしに、思い付きでアドバイスをしました。
「毎日、朝日を観るといいよ」
自分は全然観ないのに~。
でも、それがきっかけとなり、その後水泳をはじめ、徐々に良くなってきました。身体を鍛えることで、意識、脳の指令を正常に戻していくアプローチです。
やはり「意識⇔身体」は双方向です。
地域緩和ケア「あったかネット」にはリハビリがあり、それも同じことですね。
身体を動かすことで、脳を活性化し、心を明るくし、生きる力を育む。
こんな風に、人と人は影響しあっています。せっかくなら、良い影響を与えあい、良い循環を生み出したいですね。
徐々に回復してきたよっしーは、この夜、素晴らしい歌を披露してくれました!
明日も目の前の人が笑顔になり、生きる力を引き出せることをしよう。
今、妻に課題書として渡されている本があります。
『妻のトリセツ』
ここがいちばん難しい~。がんばります!
シンガーソングランナー杉浦貴之
https://ameblo.jp/lifeisstrong/entry-12458997753.html?fbclid=IwAR0lwDj4E-44Zc2qY5_af5Au9v5J9rS2L8E6TG8Dhh13YADCu9RDg3HokH8